まずは総予算を決めよう

「家を建てよう」と思ったときにまずはハウスメーカーや工務店の完成見学会に行ったり、展示場を見に行ったりと家自体の情報収集をするかと思います。どんな家を建てようか、どこが私たちの希望の家を建ててくれそうかを調べることも大切なこと。ですが、買い物をするためには「お金」が必要です。すまいの情報収集と一緒に「すまいの総予算」も考えておきましょう。

すまいの総予算とは、自己資金と借り入れ金額を合わせたものです。

・自己資金はどのくらい用意できるか

・どれだけ借り入れするのか

を整理してすまいの総予算を決めましょう。

ここで注意してほしいのは、借入金額は借りられる上限の金額ではなく、実際に(無理なく)返していける金額ということ。

すまいの総予算が決まれば、土地と建物にかかる金額とに振り分けていきます。(土地や建物の金額についてはまた別の機会に)

 

 

すまいの購入費は『建物本体+α』

よく広告などで見かける、「坪単価」という言葉。単純にすまいの大きさと坪単価をかければ建物の金額を計算することができるので予算の目安になります。ですが、すまいを建てる時に必要になるお金は建物本体の金額だけではありません。土地はもちろんのこと、その他建物に付随するものの費用(カーポートや外構・庭工事)や諸費用、税金がかかることをお忘れなく。

諸費用としては、契約の際の印紙税、登録免許税、不動産取得税などがあり、これらは一度きりの支払いで終わります。ほかにも、毎年支払いが発生する固定資産税や都市計画税、メンテナンス費などのランニングコストも必要です。

資金計画を立てるときには、+αの部分にも目を向けてお金の準備をしておきましょう。借入をする場合は月々の返済金額をいくらにするかが資金計画の要となります。月々の返済に追われて余暇を楽しむことができなくなるのは、今より暮らしを豊かにするためにすまいを建てたはずなのにとてももったいないこと。

希望のすまいに近づけるために多少の無理や我慢をすることもあるかと思いますが、その分新しいすまいでの暮らしを楽しめ付加価値が上がるのであればそれは我慢ではなく投資と変わります。その基準を知るためにも資金計画を立てるときには、自分だけでなく家族のライフプランをお互いに話し合い、将来の収支を予測、理解して今すまいにかけられる金額を考えてみてください。

 

 

後悔しないすまいをつくるために

人生で大きな出費は、「子どもの教育費」、「住宅購入費」、「老後の生活費」の3つとされています。理由は、必要となった時にすぐに準備するのが難しい費用だからとのこと。

たしかにすぐにまとまったお金を準備できないため、住宅購入費は多くの方が借り入れをするかと思います。新しくすまいを建てることは夢に溢れワクワクする楽しいことですが、大きな買い物だからこそよほどのことがない限りは1度きりの出費です。すまいの仕様やデザインだけでなくすまいにかけられるお金、月々の返済額なども考慮して後悔しない資金計画を綿密に立ててほしいと思います。

「お金について考えるのはちょっと苦手…」という方もおられるかと思います。お金のプロ、FPへの個別相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せ下さい。

不定期ではありますが、マネーセミナーも杉の家で行っています。機会がありましたらご参加ください。