お庭やウッドデッキがあるすまい

アシストのすまいには、ウッドデッキやテラスといった「ソトとつながって暮らしを楽しむもの」が一緒に設計されています。

私の前職はお庭工事の仕事だったのですが、その時のお話を。

お客さんからは「庭にウッドデッキをつけたい」という要望をよく伺いました。つけたい理由はBBQがしたいとか、毎日外で食事がしたいからとかいろいろ。お庭やウッドデッキは、多くの方がすまいを建てる時に一度考え、実際に住んでみたときに改めて欲しくなるモノの一つかと思います。そう考えると、新しいすまいでの暮らしの一部として最初からお庭を造りウッドデッキを一緒に設計しているアシストのすまいは、お客さんのためにも暮らしの質をあげるためにもとてもいいことだと感じています。

 

 

ウッドデッキを設置したものの…

さて、前職の話に戻ります。

要望に沿ってウッドデッキを取り付けたお客さんのすまいですが、数年後ウッドデッキに出た気配がなくなっていることがありました。というのも、後付けのウッドデッキはリビング(特に南に面した窓)につけることが多く、そこには軒や庇がないことが多いためウッドデッキが直射日光にさらされます。特に太陽に照らされた樹脂デッキの表面は50℃を超える高温になり気軽に外に出られるものではなくなります。一番利用したい時期、時間帯に外に出られないまま雪が積もる冬になってしまうということもしばしば。そしてシェードやテラス屋根の取付など、陽ざしを遮るための追加出費が必要になることもあります。

 

 

ソトとつながる心地よさ

日々の暮らしのなかで、すまいのナカとソトをつなげるためには単純にウッドデッキやテラスをつければいいわけではありません。窓を開け、ウッドデッキに出たくなるような工夫が必要です。そのためには、太陽の照り返しや暑さを緩和するために軒を深く出したり、庇を設けたり。あとからタープをかけられるようにしておくのもひとつです。そして一番大切なことは、建物の配置をするときには、太陽の動きを現地で確認してどんな風に陽ざしが家のナカに入ってくるのか、どこに窓を設けたら快適かを検討しておくことです。ウチとソトが自然につながるすまいは、ウッドデッキを取り付けても活躍の機会を逃すことはありません。ウッドデッキは住宅パーツの一部としてオプションで付けるものではなく、生活の場の一部として考えることが大切だなと完成したすまいを見るたびに思います。

 

 

そして、すまいがソトと心地よくつながるためには窓の位置も重要な部分です。その話はまたの機会に。